藍色が醸し出す日本の美

藍色はJapan Blueともいわれる、日本を代表する色です。明治時代、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)も「この国日本は神秘なブルーに満ちた国」と書き記し、絶賛しています。
現代では石油から生成した染料で「インディゴブルー」を染めることができますが、
天然の藍染めは単一の色素ではなく微細な色素が混ざっているため、より深い色合いになるのです。
また天然の藍染めには防虫効果、消臭効果があり、野良着や足袋など仕事着に藍染めが使われてきました。

藍染めは醤油や味噌と同じように藍の葉を「発酵」させることで、染料として使えるようにします。発酵させていく作業は、藍と対話し、そして気が遠くなるような手間をかけて行われる職人技です。藍の葉を発酵させ、染めることができるようになるまでに100日が費やされます。
第二次世界大戦中、食料増産と贅沢禁止のため、紅花、藍の栽培が禁じられます。一年草である藍は栽培しないと途絶えてしまいますが、戦後、いち早く藍染めを復興できたのはひっそりと人目のない開墾地で栽培し、藍種を収穫していたある藍職人の努力がありました。

藍染めを体験してみましょう

藍染めは染色液につけた状態では緑色です。それを空気にさらし、酸化させることでみるみる青色に変化していきます。
その色の変化を実際に体験すると、大人も子供もわくわくします。

藍の葉を発酵させる熟練の業が必要な染色方法ですが、現在では各工房などで体験できるところもあるので、もし旅行先に体験できる工房などあったらぜひ体験してみてください。(ご紹介リンクは2016年8月現在)

日本の藍染めで有名な阿波藍

日本全国に藍染めの文化がありますが、特に徳島県はその歴史を語る上で藍染めが重要な役割を果たします。
資料館、博物館、工房など各所にありますので、興味がある方はぜひ足を運んでください。

自宅で藍の生葉染め

工房では藍を発酵させて染色しますが、自宅では手軽に生の藍の葉を使って簡単に染める方法があります。新鮮な藍の葉が必要なので染める時期は限られますが、自分で育てた藍の葉で染めるので、愛着もひとしおです。
原料であるタデアイは3月ごろ植え付け、7月から9月の晴れた日に藍の葉を収穫してつかいます。
新鮮な藍の葉を水と一緒にミキサーにかけ、発酵させる代わりに助剤を入れて染色します。

藍の生葉の叩き染めで葉の形を染めてみましょう

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