写経に隠された3つの魅力とは

写経という言葉の響きから少し堅苦しく感じてしまいますが、写経の持つ魅力とはどんなものなのでしょうか。

もともとは写経をすることで功徳が得られると説かれていましたが、今は単純に文字を書くことの魅力やメリットに着目して続けている方がほとんどでしょう。

写経に隠された3つの魅力についてご紹介します。

1.集中力が高まる

写経の多くは「般若心経」を書き写すことが一般的です。
ひたすら文字を書くという単純作業は、継続することにより集中力が高まるといわれています。

時間がかかる作業なので初めは飽きてしまったり、書くことがつらく感じてしまうかもしれません。
しかし書き続けていくうちに、忍耐力とともに集中力が向上します。

最後まで書き終えたことで得られる達成感もとても大きいものです。
パソコンやスマホが主流である今、集中して文字を書くという行為自体が非常に貴重であるといえるでしょう。

2.筆に慣れ、字の上達につながる

写経はお手本を見ながら文字を書いていくもののほか、下に薄く書かれた文字をなぞるなぞり書きがあります。
写経を繰り返すことにより自然に筆に慣れ、字の上達につながるでしょう。

「般若心経」は本文のみで266文字書かれており、書の基本であるとめ・はね・はらいなどを一通り書くことに。
写経は字の練習としてまさに最適なツールなのではないでしょうか。

3.自身を見つめなおすキッカケに

本来は仏教の修行のひとつであった写経。
心がざわついている状態では、一文字一文字を書き写すことは困難なものです。

一字ずつ丁寧にしたためることで、心身共に落ち着いて徐々に心穏やかになるといわれています。
一心に書き写す行為は、自身を見つめなおすよいキッカケになるかもしれません。

気軽に写経をはじめてみよう

写経は文字の上手・下手や信仰する宗派にとらわれず、誰でも気軽にはじめることができます。
お経の意味が分からなくても、心を込めて文字を綴っていくことが大切です。

写経は作法や準備が大変?

正式にはお部屋を清潔に整え香をたいて清めたり、口をすすぐなど作法やルールがありますが、ご自宅で行う時にはあまり作法にとらわれず気楽にスタートするのが良いと思います。
写経に向き合おうという姿勢さえあれば、おのずと気持ちが引き締まるのではないでしょうか。

写経用の道具も文具店などで市販されていますが、練習用紙をダウンロードできるサイトもあるようです。
筆に関しても、ご自身が書きやすいと思うものを使うことが一番でしょう。

写経は自分と向き合える大切な時間

写経をしたからといって、必ず何かが得られるというものではありません。

忙しい現代人、毎日の中で無心になれる時間を用意することはなかなか難しいもの。
一人で文字と向き合う時間を持つことで自分とも向き合える。
そしてそこからふっと湧き上がる感情を大切にする。

これが写経の一番の魅力のように思います。

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