作品から物語が生まれていく

まゆさんの作品をじっと見ていると、宝探しが始まります。

あ、ここに動物がかくれてる。
あそこには鳥が舞っている。
これはなんだろう。

そうやってあれこれ発見をしているうちに私の胸で小さな物語が始まります。
物語が物語を呼び、やがてひとつのストーリーになっていく。
そんな気持ちになるのです。

藤沢まゆプロフィール

藤沢まゆ 
長野県出身 1986年生まれ

小学校の頃2年間アメリカで過ごす
2007年 女子美術大学短期大学部テキスタイルデザインコース卒業
2008年 同大学専攻科卒業

筒描きという日本の染色における伝統工芸を用いて、淡い色調で布に絵を染め上げている。植物や動物、自然を入り交えた絵と世界観のある物語を作り作品を発表している。

染料を調合したのりを筒に入れて絞り出しながら描く「筒描き」と「写し友禅」の伝統的な技法を組み合わせ、独自の世界観を創り出している染色家、藤沢まゆ。

今回はまゆさんに直接お話を伺いました。

―まゆさんが染色を始めたキッカケはなんだったのでしょうか。

高校の時に染められた反物が川に流れる様子があまりにも美しくて一目惚れしたからです。
布が水に流れる様子の美しさをみてこれしかない!と、直感で決めました。
そのあと染色を学べる美大で今の技法に出会い、学校を卒業してからも作品作りを続けています。

―筒吹きという技法の魅力について教えてください。

筒描きは手で直接描いていくので絵を描くのと同じ感覚です。
私は布と色が好きでこの世界に入りましたが、デザインやパターンなどが苦手で、
絵を描くように描けるこの筒描きという技法が私には合っていました。

染め上がらないと色が分からない写し友禅の糊を用いているため、事前に色見本を作り、照らし合わせながら完成図を想像して糊を置いていきます。
染め上がってやっと私も絵の全体像がわかるのです。

自分の想像を超える色あいなどが生まれるため失敗も少なくありませんが、この技法の工程が作品の完成には必要な気がしています。

―最初に完成した作品のことを聞かせてください。

筒描きを使った最初の作品はぞうくじらという作品です。

作りたい思いがとても大きかった作品で、今では考えられないほど短い期間で朝から晩まで染め続けました。
あの時の楽しさは今でも覚えていて、それがきっかけで今でも続けていられる気がします。

―今後のまゆさんの活動について聞かせてください。

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