日本における香りの歴史

日本で「香り」が使われた一番古い記録は日本書紀、香木について記されていることがわかりました。
この記録により香木が初めて日本に伝わったことを表しています。
奈良時代にはお香が仏前で邪気を祓うものとして、平安時代には仏教儀式としてだけでなく貴族が香りを楽しむといった娯楽に近い使われ方がされていたそうです。

その後室町時代には香木を焚いて香りを鑑賞する芸道「香道」がつくられます。
香道とは、香りを聞き比べたりその日の気分にあった香木をじっくりと感じる日本の伝統芸能のひとつ。
香道の世界では、香りを嗅ぐではなく「聞く」と表現するそうです。
香りを単ににおいとしてではなく、自らの意志を持って香りと向き合う姿勢が伝わり、とても趣深さを感じますね。

その後江戸時代になると化粧品に香料が使用され、いよいよ庶民の暮らしにも取り入れられるようになったそうです。

現代では、香りは生活の一部としてとても身近なものとなりました。
香水やキャンドル、入浴剤、精油を使ったアロマテラピーなどは特別なものではなく、多くの人々の日常に取り入れられています。

もともと信仰のためであった香りが、時代とともに暮らしを豊かにするためのものに変わっていったといえるでしょう。

香りがもたらす良い効果とは

香りは、人間の五感のうちで最も私たちの心と体に直接的に訴えかける感覚といわれています。
私たちが香りを嗅ぐと、鼻を通じて感情や本能を支配する大脳辺縁系へ直接伝達。
大脳辺縁系へ届いた香りは「視床下部」という体の生理機能を調整する部分へ伝わり、自律神経やホルモンバランスを高める効果があるといわれています。

良い香りで心地がよくなるのには科学的な体と脳の仕組みがあったわけですね。

良い香りは心への効果も

香りでとてもリラックスできたり、逆にやる気がアップしたりという経験はありますか?
香りには気持ちを落ち着かせたり気分を高めたりする効果が。
ちょっと気分が落ち着かない、イライラしてしまう、眠れない…。
そんな時、香りの力を借りることで気持ちをコントロールすることができます。

一番手軽なのはアロマオイル。
バラエティショップや雑貨屋さんでもさまざまな種類の精油が手に入ります。
リラックスモードにはラベンダー、元気が欲しい時は柑橘系が良いなどといわれますが、いくら有効であっても好みの香りでないと意味がないもの。
自分が好きなお気に入りの香り、一番心地よいと感じる香りを選ぶことが大切です。

香りを使い分けすればより楽しくなる!

シチュエーションや時間帯によって香りを選び、暮らしに上手に取り入れてみましょう。
仕事のある日中は気分が明るく元気になる香り、就寝前はゆったりとした気持ちになれる香りなど、ご自身の生活リズムにあった香りを。
状況や心の状態に適した香りを使い分けることで、私たちの暮らしがより快適に、そして素敵になるに違いありません。

香りは、暮らしを心豊かにしてくれる魔法の薬

秋から冬へと季節が変わり、体調を崩す方や疲れがたまってきたという方が増える時期。
香りは疲労感をやわらげたり作業効率をアップさせたり、といった効果も認められているそうです。

暮らしに取り入れるだけで、健やかで心豊かな毎日のエッセンスになってくれる香りのパワー。
香りはまるで心で体で感じる、目に見えない魔法の薬のようだと感じました。

これからどんどん寒くなりご家庭で過ごす時間が増えてくる今、ぜひともお好みの香りを見つけて香りを楽しんでみてはいかがでしょうか!

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