首都圏に民族文化の花を咲かせよう!

荒馬座は1966年、東京都の板橋に創立された、首都圏で唯一の歌舞団。
合言葉は「首都圏に民族文化の花を咲かせよう!」。

各地での公演やイベント・太鼓民舞教室のほか、民族芸能を通じて保育・教育現場での実践、地域をつなぐ文化づくりなど
団員が一丸となり民族芸能の楽しさを広めようと活動を続けています。

荒馬座の舞台は日本各地に伝承されている太鼓や踊り・唄といった民族芸能を再創造、舞台化した演目を中心に構成。

使われる和楽器は長胴太鼓や日本のお囃子・祭り囃子に欠かせない篠笛(しのぶえ)、三味線や三線(さんしん)など。
どれも日本で古くから存在する伝統的な楽器です。

楽器それぞれの良さを最大限に活かし、荒馬座が独自の世界観を創り上げています。

その「荒馬座」は今年の9月で創立50周年を迎えました。
それを記念し、2017年2月から「五十年後の子どもたちへ」をテーマにした記念公演をスタートします。

荒馬座がこの50年間大切にしてきたこと。次世代へ繋げたいこと。
50年後の子どもたちへ手渡したい未来を、舞台を通して全力で伝えてくださるそうです。

今回は荒馬座の創設のきっかけや想いなど、色々なお話を伺うことができました。

荒馬座が創設されたきっかけとは

その当時、民族歌舞運動が全国各地に広まっており、北海道函館には「こぶし座」・仙台には「ほうねん座」・長野の伊那には「田楽座」といった民族歌舞団が相次いで生まれていたのだとか。

こうした動きに続いて「首都である東京でも民族文化の花を咲かせたい!」と集まったメンバーが秋田の民族歌舞団である当時の「わらび座」に研修に行き、太鼓や踊り・唄などを習得。
のちに東京へ戻り、板橋に今の「荒馬座」を創設することになったそうです。

現在の荒馬座の活動について

創立当時は東京を中心とした活動でしたが現在はさらに広げて「首都圏に民族文化の花を咲かせよう」に変わり、
埼玉県児玉郡美里町に第二の拠点として「美里民族芸能センター」を2002年に設立。
ここから北埼玉・群馬を中心とした地域に、公演や太鼓民舞教室をさらに大きく広げています。

2011年の東日本大震災の際、民族芸能の宝庫と言われる岩手の三陸沿岸は地震や津波で甚大なる被害を受けました。
人も物も失われ、人のつながりも断ち切られた地域で、それをつなぎ直そうという力となったのは民族芸能=祭り。

働く人々の労働・生活の喜怒哀楽の中から生まれ育まれてきた日本の太鼓や踊り・唄といった民族芸能。
そこには一人ひとりのつながりを広げていくことでさまざまな困難を乗り越え、明日を生きる力を創り出すエネルギーが満ちあふれています。

荒馬座はこうした民族芸能の力を今に生かし、人々が手に手を取ってつながりを広げて、一人ひとりが大切にされながらイキイキと生きる世の中を作りたいと願っている…。
そのように話してくれました。

創立50周年を迎えた今、今後の荒馬座が目指しているもの

今、保育園や幼稚園では「荒馬踊り」を中心とした民舞や太鼓が広まっています。
誰もが主人公になれる太鼓や踊り、息を合わせかけ声をかけ合って互いに囃し囃されながら成長していく子どもたちの姿は、まさに宝物です。
その子どもたちに関わる大人たち、保育士の方々や保護者の方々にも太鼓や踊りは広がっています。

「子どもが変われば大人が変わる、大人が変われば世の中が変わる力になる」

荒馬座は、保育園・幼稚園・小学校・中学校・高校など、未来を作っていく子どもたちや若い世代に向けて、
保育や教育の中での太鼓や民舞の実践の活動、鑑賞教室・芸術鑑賞会といった舞台公演の活動ををさらに広げていきたいという想いに溢れています。

「未来へのまつり―五十年後の子どもたちへ―」

日本の太鼓や踊り・唄といった民族芸能の持つ力を、次代を担う世代に受け継いでいき、いつまでもみんなが安心して暮らせる平和な世の中をつくりたい…。

そんな想いとともに創立50周年の節目に各地で上演するのが、
荒馬座創立50周年記念公演作品「未来へのまつり―五十年後の子どもたちへ―」です。

明日をつくる子どもたちの代表として約30名の子役が、4月から毎月2回、10ヶ月間にわたってアイヌの踊り・荒馬踊りや太鼓の稽古をして、荒馬座と一緒にこの舞台に出演します。

子どもたちに受け継いでいくよりよい未来が、太鼓を踊りを通してこの舞台に描き出されています。

ひとりでも多くの方に、この「未来へのまつり―五十年後の子どもたちへ―」をご鑑賞いただければ幸いです。

荒馬座とともに心震える瞬間を分かち合おう

太鼓や踊りといった民族芸能を楽しむことができるのは平和な世の中があってこそ。
踊りや歌は争いの中では生まれません。
演じる側、観客側が一体となって楽しむことができるのは本当に幸せなことだと感じました。

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