冬の土用とは

「秋の土用」の記事でも少しおはなししましたが、土用とは春夏秋冬それぞれの季節の終わりにあたる、季節が交代する期間を指しています。

まだ今年に入ったばかりで冬の終わりとは少し違和感も拭えませんが、暦の上では土用入りからは新しい季節への切り替えの時期なのです。

今年の冬の土用はいつ?

今年2018年の冬の土用入りは1/17、土用明けは2/3です。

土用の期間中に「丑(うし)」にあたる日を土用の丑の日と呼び、今年の冬の丑の日は2回。
一の丑が1/21土曜日、二の丑が2/2の金曜日にあたります。
丑の日は夏だけのものと思っていましたが、うなぎの旬はまさに今です。
まだまだ続く寒さをしっかり乗り切るために、冬の土用でもうなぎを食べたいものですね。

そしてもうひとつ。
冬の丑の日には「寒中丑紅」と呼ばれる、紅を購入する風習があるそうです。

寒中丑紅とは

江戸から明治にかけ、冬の土用の丑の日に売り出された女性用の紅を「寒中丑紅」と呼んでいたそう。
紅屋の店頭では丑の日の当日「今日丑紅」や「寒中丑紅」と書かれた張り紙が張り出され、たくさんの女性が紅を求めて列をなしたといわれています。

小寒から立春の前日までの時期に作られた口紅は「寒紅」といい、発色がよく高品質であること、そして薬効が高く口の荒れや子どもの疱瘡に効くなどの俗信があり、当時の女性にはとても大切な習わしでした。

さらに丑の日に紅を購入した人へ、お店側が牛を象った置物をノベルティとして配っていたというユニークな習慣も。
この置物の下に赤い座布団を敷いて神棚へお供えし拝むことで、その1年着るものに困らないという言い伝えがあったといわれています。

紅の赤色は、日本では魔を祓う神聖な色として扱われてきました。
お祓いの意味を込めつつ頬や唇にそっと紅をさす江戸女性の姿を想像するだけで、とても風情を感じます。
当時の女性たちが大切にしていた風習を知り、ささやかでも代々つなげていきたいものですね。

冬の土用、丑の日には口紅を1本新調するのもよいかもしれません。
男性であればご家族や恋人、大切な人へさりげなく口紅を贈るのも、心の込もった粋なプレゼントになるのではないでしょうか。

土用でひと息。この時期は無理せず過ごしましょう

土用は季節の変わり目ですので、体調をくずしやすいともいわれています。
新しい年が明け、皆さま忙しく過ごしてきた2週間かと思いますが土用入りの今日はちょっとひと呼吸。
ご自身の体と向き合い「疲れてないかな?」「新年のスタート、無理してないかな?」と問いかけてみるタイミングかもしれません。

寒さは厳しいものの、暦の上では季節交代の調整期間。日ごとに日が長くなり確実に春へと向かっています。

この時期は無理をせずゆっくり、ご自身のペースを大切に歩みを進めていきたいですね。

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